削っても、「完全に元通り」にはならないから――削らないための予防治療
一度むし歯になってしまった歯は、たとえ削って治療しても「元通り」にはなりません。もちろん、痛みはなくなり、元の状態に限りなく近くはなりますが、削った部分は失われてしまいます。歯を削ることで、二次的なむし歯や歯周病のリスクが高まり、さらには噛み合わせの悪化などにもつながります。歯周病の治療にしても同様で、一度溶けてしまった顎の骨は、元には戻りません。 治療の1つ前の段階、「予防治療」でむし歯や歯周病を防ぐことができれば、これに越したことはありません。しかし残念なことに、定期的に歯科検診を受けている人の割合は10%以下と言われています。以前より改善されたとはいえ、「痛くなってから、症状が現れてから行く」人がほとんどだということです。 痛みが治まればいい、噛めればいい、ではなく、自分の自然の歯を健康に保つためにも、定期的な歯科検診を受けられることをお勧めします。
予防治療を行ってもむし歯になることはありますが、定期的・継続的に行うことで、そのリスクを軽減させることは可能です。 また、仮にむし歯になってしまっても、痛みのない、ごく小さな初期段階で発見することができ、そうなると当然、削る範囲を狭く、浅くすることが可能です。
ご家庭でいくら気を付けていても、歯間、歯周ポケット、奥歯の裏側など、歯ブラシでは除去しきれない汚れが存在します。そういった汚れを、歯科医院で専用の器具を用いてクリーニングするのが「PMTC」です。
歯間、歯周ポケット、奥歯の裏側のクリーニングはもちろん、歯の表面の黄ばみ、タバコのヤニを除去し、きれいになった歯ぐきも引き締まりますし、以下のようなメリットもあります。
自費診療扱いになりますが、多くの方にご満足いただいております。「ホワイトニングには少し抵抗がある」という方には、一度PMTCによるクリーニングを受けられることをお勧めします。
意外に思われるかもしれませんが、歯は少しずつ動いています。歯を支える力があるということは、その力同士が絶えず押し合っているということです。 バランスがとれているときは問題ありませんが、噛み方の癖、歯の欠損、脱落などにより、歯は動きます。 噛み合わせも、少しずつですが変化しているのです。バランスが崩れると、噛み合わせは大きく変化するようになり、負担を背負う歯が偏り、その歯の寿命が縮むことにもなりかねません。 定期検診の際、当院では噛み合わせのチェックまで行っております。 バランスの良い口内環境を保つために、場合によっては削るほか、かぶせものをすることもあります。
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